【現高２、高３生必見！英検の受け方】

現高2生

　2020年度から始まる「大学入学共通テスト」（21年1月実施）では、英語で民間の資格・検定試験が活用されます。そのうちの一つ、英検が申し込み方法などを発表しました。いまの高校2年生で、英検を2回受けようと考えている場合、大半は今月に申し込みをしなければなりません。（編集委員・沢辺雅俊）

2020年4～7月分は今月の「予約申込」

　「読む力」と「聞く力」だけでなく、これまで直接はかっていない「話す力」と「書く力」も評価するために導入されるのが、民間の資格・検定試験です。2020年度の高校3年生（いまの高校2年生）や既卒生が原則、20年4～12月に2回まで受けた成績が使われます。どの資格・検定試験を対象にするか、どう評価するかはそれぞれの大学が決めます。

　対象となる資格・検定試験はつぎの通り。「ケンブリッジ英語検定」「ＩＥＬＴＳ」「ＴＯＥＦＬ　ｉＢＴ」「ＧＴＥＣ」「ＴＥＡＰ・ＴＥＡＰ ＣＢＴ」「英検」。当初、認められていた「ＴＯＥＩＣ」については取りやめることが発表されました。

　これらのなかでも、高校生になじみがあるのが英検かもしれません。大学入学共通テストで活用されるものは3種あり、もっとも受験者が多そうなのが「英検2020　1day Ｓ－ＣＢＴ」です。「読む」「書く」「聞く」は紙の用紙を使い、「話す」はヘッドセットを使ってコンピューターに吹き込みます。これらを1日でおこないます。　

　もう一つの「英検ＣＢＴ」は「話す」が吹き込むタイプ、「読む」「聞く」はマウスをクリック、「書く」はキーボードで入力します。パソコンの操作に慣れていないと、とまどうかもしれません。

　さらに「英検2020　2days Ｓ－Interview」は、「話す」は面接委員との対面式。吃音などＣＢＴで吹き込むのが難しい人が利用できます。

　いまの高校2年生で「英検2020　1day Ｓ－ＣＢＴ」を2回受けたい場合、今月に「予約申込」をする必要があります。その理由について、実施団体の日本英語検定協会（英検協会）は「座席を確実に確保するため」と説明します。

　検定は大きく、「20年4～7月（第1回）」「8～11月（第2回）」にわかれます。すべての都道府県のおよそ260会場で、土曜・日曜・祝日の日中、または平日の夜に実施される予定です。会場ごとの日程は「予約申込」の情報をもとにして会場の確保を進めるため、「本申込」がスタートする時点で案内されます。

　文部科学省が公表した「例外措置」の対象者（経済的に困難な家庭、離島・へき地に居住など）は申し込み方法や試験日が異なる場合があるので注意してください。

ほかの資格・検定試験も要チェック

　英検と同じように、高校に浸透しているのが「ＧＴＥＣ」です。大学入学共通テスト版（Advanced・Basic・Coreの3種）では「読む」「聞く」「書く」は紙を使い、「話す」はタブレット端末に吹き込みます。すべてをパソコンでおこなうＣＢＴもあります。

　大学入学共通テスト版の試験日は20年6月14日、7月19日、10月4日、11月1日。申し込み方法やＣＢＴの試験日などは10月ごろに公表されます。

　ほかの資格・検定試験もおおまかに見ておきましょう。上智大学などが開発したのがＴＥＡＰです。コンピューターを使って受けるＴＥＡＰ　ＣＢＴもあります。ケンブリッジ英語検定やＩＥＬＴＳ、ＴＯＥＦＬ　ｉＢＴは、海外大学への留学に活用されるのが特徴です。

　それぞれの試験日は下の表の通り。詳細はそれぞれのウェブサイトで確認を。文部科学省が8月にもうけた「大学入試英語ポータルサイト」にはそれぞれの検定試験のあらましなどがまとめられています。

「予約申込」→「本申込」の流れ

　「英検2020　1day Ｓ－ＣＢＴ」を受けたい場合、9月に「予約申込」。くわしい期間は9月初旬に発表される予定です。受験者自身が英検協会のウェブサイトから、名前、学校名、希望する都道府県、希望する級（「本申込」で変更可）などを入力。予約金3千円（税込み）をコンビニなどで入金します（たとえ受けなくても、予約金は返金されません）。
　20年2月になったら「本申込」で、受験級などを入力。先着順で希望日時や会場を選択できます。検定料から予約金3千円を引いた金額を支払います。
　第2回（8～11月）を受ける場合の「予約申込」は20年1月、「本申込」は6月です。
　英検協会のウェブサイトの動画から、あてはまる部分を見てみましょう。

 

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